先輩社員の声(1985年入社 入社37年目)
早いもので、私が入社してから37年が経過しました。 入社当初は現場監督という業務がわからず、単に工事を視て管理するのか、くらいのおぼろげなイメージでした。 しかし実際には日々学ぶべき事が多岐に渡り、目が回るような日々であったと記憶しています。 当時は早ければ25歳くらいで現場所長として大きな工事を任せられることもあり、やりがいもありましたがプレッシャーも相当なものでした。 工事管理は建物の構造、敷地と周囲地域や近隣の状況、交通事情、契約工期、これらを事前に調査し、その工事にとって最適な工程を検討しなければなりません。 その為には、建築を知ること、法的な知識も必要ではありますが、最も必要なのは、経験を積む事です。 建築物の構造は、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造、等々複数の構造様式があり、これらは机上の検討や図面だけを見て施工に必要な知識を得るのは不可能なのです。 如何に様々な構造や条件の工事を施工してきたか、その経験こそが財産となります。 勿論、いくら長年経験のあるベテランでも、知らない事があるのです。 ですから我々現場監督の仕事は絶えず勉強すること、とも言えます。 苦労することも多々ありますが、竣工引渡しをした際、お施主様や設計者に喜んでもらえた時は、それまでの苦労など吹き飛んでしまうものです。 そういう意味では、とてもやりがいのある仕事ではないでしょうか。 これから現場監督を目指す方々は、是非自分で建物を竣工させて、街に貴方の作品を増やしていく喜びを経験して欲しいです。